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運動会練習

2014.09.18

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この9月28日(日)には学園運動会、10月18日(土)には幼稚園運動会が開催されます。
今、学園内ではあちらこちらの場所で子どもたちが「運動会」練習に励んでいます。
学校の教育課程の中にあって「運動会」という特別活動(1968年から1970年に告示された学習指導要領で遠足や運動会・修学旅行などの学校行事や教科外活動・学科外活動がこの名称で包括的に統合されました。)の歴史を探ってみますと、「運動会」というものが日本の近代国家形成過程で大きな役割を果たしたことが窺われます。まず一つには、国が地方自治制度の整備や産業化の進展による伝統的地域社会の再編成をすすめるなかで地域社会の統合に寄与したこと。もう一つは、地域の大人も子どもたちも地域の学校の運動会に積極的に参加することで学校を中心とする地域の連帯を再確認し強固にしたことが挙げられるでしょう。所謂、「運動会」が従来のムラにおける≪ハレ≫の場に代わる役割を果たしたと言えるでしょう。そもそも運動会の淵源はヨーロッパにあるといわれていますが、日本で行われだしたのは明治時代(1874年海軍兵学校の競闘遊戯会、1878年札幌農学校の力芸会、東京大学予備門の運動会開催が始まりと言われています。)です。その後、学校を始めとして各地・各場に急速に広がり“近代日本独特の体育行事”となって日本社会に定着したと考えられます。因みに、日本統治を経験した韓国・北朝鮮・台湾・中国東北の学校にも日本統治時代の名残りで今でも社会的行事として存在しているようです。ところで、100年以上前の創立年(1902年・明治35年)を持つ須磨浦学園の運動会プログラムでは、近代日本創世記時代を彷彿とさせる(名残り?)『マストレース』という伝統種目が連綿として行われています。
さて、まず今年の学園運動会ではどんな愛くるしい須磨浦幼稚園児や小学校児童の雄姿が見られるでしょうか・・・・!!

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