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安政江戸地震(10月2日)

2014.10.02

今、御嶽山噴火で多くの方々は、自然界の猛威ともいうべき《恐ろしさ》を感じておられることと思います。ところで、今から約160年前の今日、10月2日(1855年)夜10時ごろ、地震が当時の江戸の町を襲い、家屋の倒壊とその後の火災で約4、000人が亡くなった「安政の大地震」が起きています。また、この前年には軽く1万人超えの人命が失われた巨大3連地震(M7~M8級)―安政東海大地震(愛知・静岡の南辺り)、安政南海大地震(和歌山・徳島の南辺り)、豊予海峡地震(大分と愛媛の間)が起きています。このように幕末には天変地異が連続し、嘉永6年(1853年)の黒船来航以来の社会の騒擾さと相まって世の中に不安定な雰囲気を醸し出しました。因みに、この幕末の巨大地震は昨今の政府でも危機管理上もあって警句発表している“南海トラフ巨大地震・津波”と軌を一にすると考えられます。
≪地震列島日本・火山列島日本≫、今後も列島に住まいする私たちを襲うであろう天変地異(地震・津波・噴火等々の自然災害)と≪私たち≫は≪自然と如何に共生≫するかを深く考えさせられる契機となる御嶽山噴火でもあったと思われます。

Namazu-e namazue-yoko
        【幕末に流布した鯰(ナマズ)絵】

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