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子育て支援-“豊かな学びの放課後保育”①「習字教室」

2014.10.21

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本園では、“豊かな学びの放課後保育”という視点で子育て支援の一環として月曜日から金曜日の各曜日に【習い事教室】を設定しています。“子育て”は言うまでもなく複雑で重要な“生の営み”です。子どもが社会に船出するためにはいろいろな学び(文科省流に言えば≪生きる力≫か・・・)が必要となりますが、保育終了後の≪子どもの育ち≫をサポートするのが本園の習い事教室であると位置づけて各種の教室を設定しました。歴史的にこのような考え方の淵源を探れば、日本社会では江戸時代に入り、商工業の発展や社会に浸透していた文書主義などにより、実務教育が全国の寺子屋でなされ、この寺子屋教育では「読み書き算盤」と呼ばれる基礎的な読み方・習字・算盤の習得が基本的な教育内容でした。当時の日本社会にあっては、読み書き算盤が出来れば何とか社会で生きて行けたのです。(勿論、この習得がなくても“生の質”に格差があったとしても生きてもいけたのですが・・・)。即ち、子どもたちには文字・文章を読むこと、内容を理解して文章を書くこと、および計算すること並びにそれらが出来る能力を持っていることが求められていたのです。そして、この寺小屋教育の普及もあって江戸時代ないし明治初期における日本の識字率は世界最高水準にあったと言われています。近世末以降、読み書き算盤は“ひと”が生きて行く中でとても重要な位置を占めていたものなのです。そこで、現代にあってもこのような考えもあり本園では、“豊かな学びの放課後保育”の習い事教室の一つに今年度から習字教室を設定しました。子どもたちは、毛筆2回硬筆1回の割合で放課後学んでいますが、先生から椅子の座り方、墨の摺り方、毛筆の使い方、文字の書き方等々学ぶことの多い習字教室となっています。
さて、今日の手習いで子どもたちはどんな学びを習得したのでしょう・・・・?

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